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野口記念会 野口病院 旧本館(現管理棟) 改修

外観写真1
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所在地

大分県 別府市野口中町

発注者
医療法人野口記念会 様
構造・規模
木造 地上2階建 
その他
登録有形文化財
実績紹介
別府駅裏の青山通りを北に入ったところにある、トンガリ帽子の赤い屋根を持つレトロな建築。
野口病院は、大正11年7月に、初代院長の野口雄三郎博士により開設されたもので、甲状腺疾患の研究治療では、日本有数の病院の一つである。建物は、北九州の財界人であった故佐藤慶太郎氏から、生前寄贈されたものである。佐藤氏は、別府をこよなく愛し、市民文化の高揚に努めた人で、別府市立美術館の絵画コレクションの多くは、佐藤氏の寄贈によるものである。
床面積1000㎡のこの木造2階建の洋風建築は、当時と同じように現在も管理棟として使われている。四角錐の尖頭屋根をもつ玄関部分を中心軸に、両翼に半切妻洋瓦葺の屋根をもち、左右対称形の均整のとれた外観は、全国に誇る医療内容にふさわしい格調の高い堂々とした品格と権威を示している。
内部は、天井も高く、ゆったりと明るく、内装や設備は近代化し、機能的に使われている。
 別府の原風景として、町並みの中に、その80年の歴史と伝統を刻みこもうとする病院側の姿勢は、潤いのある街づくりに大きな示唆を与えるものである。平成8年、国の登録有形文化財(建築物)になっている。